武毉術道場を12月22日(月)に開催「調和と再現性」について

こんにちは。

渡邉医術禅道場、主宰の渡邉です。早いもので、今回で41回目の開催となりました。いつもご参加いただきましてありがとうございます。今回の道場の様子を振り返っていきたいと思います。

アイスブレイクとハッピーシェア

参加者の皆さん、今回もそれぞれの「志(こころざし)」を持って集まっていただき、本当にありがとうございます。

まずは「アイスブレイク」と「ハッピーシェア」を行います。アイスブレイクはその名のとおり、氷を砕く。場の雰囲気を和らげる目的です。ハッピーシェアをするとみんなほわっとした嬉しい気分に包まれます。これも場のエネルギーをいいように変えてくれます。

    今回は僕のハッピーシェアだけ残しておきます。

    僕からは、昨日招待していただいたオリックスの太田選手や平岡選手の講演会へ参加しました。野球に疎い僕ですが、一流のアスリートが持つエネルギーや、子供たちのために動こうとする「志」には非常に感銘を受けました。選手たちともお話させていただき、礼法をお伝えしました。ヒーローが「礼法や武学がいいよ」と言えば、世界はもっと良くなるはず。そんな未来を予感させる出来事でした。

    参加者の皆さんからも、素晴らしいシェアがありました。

    なぜ今「武学」なのか:周りを良くするための自分磨き

      さて、本題の「武学」についてです。武学の柱は、「志」と「礼」の2つです。これには終わりがありません。よく世間では「自分が良くなってから周りを良くする」と考えがちですが、武学は逆です。「周りを良くするために自分を整える方法」、これが侍の技術です。

      僕自身、かつてとあるビジネスコミュニティにいた際、知識も技術もパソコン操作すらおぼつかない「アホ」な新人でしたが、ひたすら「礼法(天人統合礼法)」を実践しただけで、60人の経営者の中でトップの成績を出し続けることができました。

      Zoomでミュートで喋ってしまうような失敗をしてしまうような僕にも仕事が来たのは、個人の能力ではなく、「礼」による結び(調和)の力だと確信しています。

      「意識」と「認識」の決定的な違い

        今回のワークで特に重要だったのが、「意識」と「認識」の違いです。 例えば、コーヒーをこぼした時。「綺麗に拭こう」と一生懸命に「意識」して動くと、体は強張って分離してしまいます(分離意識)。

        しかし、コーヒーを拭くという現象を利用して、「あ、今肘が動いた」「肩甲骨が連動している」と、自分の体の動きを客観的に「認識」していくと、触れる手は柔らかく、相手に浸透する心地よいものに変わります。

        これは、良いものをより良くするための「再現性の追求」です。 「頑張ってやる(意識)」のではなく、「そもそもできている自分を思い出す(認識)」こと。このモードの切り替えができるようになると、施術でもコミュニケーションでも、相手と「結び」が起き、ノーガードでエネルギーが通るようになります。

        PQS(フィジカルクエストシステム)による個体差の明確化

          武学において、自分と他者の違い、つまり「個体差」を明確にするためのツールがPQS(フィジカルクエストシステム)です。自分勝手な思い込み(エゴ)や学びによる知識は、時として体の真実の反応を邪魔します。PQSは、「体に聞く」ことで、その人にとっての正解を導き出します。

          PQSを実践する上で欠かせないのが以下の3ステップです。

          1. 0(ゼロ)化: 志のために自分をみそぎ、侍モード(ニュートラル)になること。
          2. 目的: 負の解消や目標達成など、何をしたいのかを明確にすること。
          3. フォーカス: どこに働きかけるか。骨、筋肉、皮膚、あるいは意識、経絡、丹田など。
            特に「フォーカス」の力は絶大です。 ワークで見せたように、相手を「骨」で動かそうとすると抵抗されますが、「皮膚」や「意識」にフォーカスをずらすだけで、相手は抵抗できずに動いてしまいます。これは病気の治療でも同じです。病名という「名前」にフォーカスするのではなく、「体温を上げる」「血液を浄化する」「魂の活力を引き出す」といった適切なポイント(センターピン)を見つけることが重要です。

          実践!PQSの7つの手順と具体的な処方箋

            まず、正しい答えを得るための「7つのチェック(前提条件)」を整えます。

            7つは実際の場でお伝えしています。

            これらをクリアして初めて、「あなたの体に聞いてもいいですか?」という承認(みそぎ)を得てクエストが始まります。

            その結果、Wさんのケースでは「中丹田へのアプローチ、特定の角度での呼吸を、連続3回・5日間行う」という、極めて具体的な「処方箋」が体から導き出されました。 Tさんのケースでも、深呼吸の5回目あたりで重心がグッと下がり、エネルギーが整うのを全員で確認できましたね。

            「ワンネス(自他不敗)」の境地へ

              最後に練習したのが、◯◯というマントラです。 相手を「他人」として情報収集すると分離が起きますが、「これも自分かもしれない」という認識で触れると、そこに差(サ)が取れた状態、差取り(サ・トリ)が生まれます。

              神社での参拝も同じです。神様を別物として「助けてください」とお願いするのではなく、「神様も私、私も神様」という差を取った状態で、その意志のために動くのが侍の在り方です。この「全部俺やん」というモードで世界を見ることができれば、犬のフンもトンボも、目の前の苦しんでいる人も、自分の一部として慈しみ、整えることができるようになります。

              さいごに

              終了後、近所のおしゃれなカフェへランチ。美味しかったです!

              武学はメインの目的ではなく、あらゆる良いものをより良くするための「アダプター」です。 農作業、コーチング、経営、そして家庭の医学。皆さんが今取り組んでいることに武学とPQSを当てはめてみてください。

              「答えは常に体の中にある(100人の名医は自分の中にいる)」。 これを思い出すだけで、人生のエネルギーは劇的に変わります。 うまくいかない時は、いつでも「礼」に戻り、「志」を確認しましょう。

              今回の道場を、「精密な健康診断機能を備えたカーナビ」に例えるなら、武学は「目的地(志)」と「安全な運転作法(礼)」を教え、PQSは「現在の車の微細な不調(個体差)を特定し、その車に最適な修理法(フォーカス)を提示するシステム」だと言えます。

              このナビがあれば、どんな道でも迷わず、最適な状態で走り続けることができます。
              次回の道場でも、さらに深化した皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。

              今年も一年ありがとうございました。

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              次回のイベントのお知らせ

              次回開催は
              2026年1月25日(日) 11時~14時(この日は奈良五条にて)
              https://www.facebook.com/share/18GkirqXcd/

              2026年2月8日(日) 11時~14時(国際食堂にて)

              2026年2月22日(日) 11時~14時

              ※2月は22日の予定が8日に変更となりました。

              大阪市港区の国際食堂にて行う食礼講座です。食事の時に毎回感謝の意識を持ち、とある所作を行い身体を整える作法を学びます。

              毎週月曜日10時~大阪昭和町にあるしんぴ屋にて稽古を実施しております。現在体調不良のある方、治療家の方、健康に過ごしたい方、目標を達成したい方などに

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